2023.7.15-17 長野山梨静岡で喰い道楽 2日目



2日目は甲府駅前からスタート。

ホテルで朝食を摂って武田神社へ向かいます。

腹ごなしに徒歩で向かいました。 蒸し暑いですが、日陰で風が吹くとなんだか懐かしい夏の感じがしました。

左右に山梨大学の立派なキャンパスを見ながらひたすら直進。 武田二十四将の邸宅跡に碑が建てられていて、信玄公の威光を感じます。

神社も実に立派。 お土産にお守りを買いました。両親が寄る年波ということで健康守り。

帰りに信玄アイスをいただきました。 信玄餅のソフトクリーム版なのですが、まずソフトクリームが濃厚で美味しい。 そこに黒蜜ときな粉とくるので甘ったるそうですが、ペロリといけました。

甲府駅に戻り、舞鶴城公園へ。

雲がかかっていますが富士山が見えました。鉄塔のすぐ左です。 そして甲府駅が見渡せるので俯瞰鉄をしてみました。しかし、ちょうどホームの屋根がかかる角度で残念。ほんのり213系が見えます(笑)

この可愛い文鳥のポストカードは駅のマルシェで買いました。まだ駆け出しの作家さんだそうで、少し緊張されていましたが、季節感のある素敵な作品がたくさんありました。

お昼はほうとうをいただこうと駅前へ。

当初予定していたお店がなかなかの行列。ふと数件隣に「名物ほうとう」の看板を発見したので行き先変更。チーホフ氏がようつべで見たことのあるお店だったので即決しました。
席につくなり「ビール!ビールを!」と注文すると、店員さんが「焼酎大?」と聞いてくるので、「暑さでやられとるんやな。」と思いながら「ビール!だよ、ビール!」と返すと、どうやら「小・中・大」だったようで。やられていたのは僕でした。

駆けつけ一杯の後、初めて「冷やしほうとう」の存在を知り早速注文。 ついでに、とうもろこし天ぷらと鶏モツも。

“冷やし”でもつけ汁は温かく、少し煮込まれていて濃いめの味になっていました。野菜の旨味がしっかり溶け出していて栄養満点感。

鶏モツに入っていたきんかん(鶏の金◯)を食べていて、柳橋商店街の名物おばあちゃんを思い出しました。通りすがりに「お兄さん金◯どう!?鶏の◯玉!!」と声を掛けられたのは良い思い出?です。



食後に「レイドバック」さんへ向かいました。甲府駅近くでは唯一?のレコード屋さんです。

目的はもちろん円盤鉄。事前にメールでお聞きしたところ、5枚だけ在庫しているとのことでしたが、収集中の「さらば日本の蒸気機関車」の最終巻を発見。前日の僥倖に続き、本日も絶好調の運気。今後が恐ろしい…。ついでに東芝の「蒸気機関車傑作シリーズ」も1枚購入しました。

店主さんはとても人の良さそうな感じの方で、「こういうのは聴かないけど、店に出す前に視聴してみると結構良い音で録ってありますよね。」と軽く雑談をし、ホクホク顔でお店を後にしました。

特急ふじかわで、聖地・身延駅へ。

みのぶまんじゅうが美味しかったです。

身延駅に長居すると根が生えそうだったので、そそくさと宿がある西富士宮駅へ向かいました。

電車内で夕食のお店を探し、2軒に絞って結局「自分で焼くのが面倒」という理由でこちらの「すぎ本」さんに決定。

お店に着いてみると暖簾が出ていません。香りは漂ってくるので、連休で貸切でも入っているのかなぁと思いつつ扉を開けてみると、お客さんが一斉に僕を凝視。戸惑いつつも「今日って営業は…」と言いかけたところで、食い気味に物凄い勢いで「いま一気に来たもんで忙しいのよ!そこ(カウンターの席)で待てるなら入って!」と、威勢の良すぎるおばあちゃん登場。

ちょっとしたショック症状を起こしつつも、他の店を探すのも面倒だしなぁとすごすごと指示された席へ。緊迫感が漂う中、我々が入店したのを観察してから少し間を置いて親子が入ってきました。全く空気が読めなさそうな二人組が、全く空気の読めていない入店。「ちょっと待ってて!」と一喝され、母親の方はすでにご機嫌斜めご様子。息子さんは40代くらい?でちょっとおっとりした感じ。

とりあえず落ち着くまで待つかとメニューを手に取りました。よくあるお好み焼き屋さんという感じですが、創業は昭和23年という老舗でこだわりのソースが人気のようです。

おすすめの注文の仕方というところを読んでいると、唐突に「注文の仕方わかる?しぐれ焼きは知ってる?チーズは?」とマシンガンノック。ネットで予習をしていた僕は華麗に捌き注文完了。件の親子も同じく浴びせられ、「考えます」と返事をすると「ちょっと待っててね!」と待機になり、悩んだ末「すみません、注文…」と言うと「だから、もうちょっと待ってて!」とやはり一喝。大事なんですよ、空気と予習は。

もう涙目だった親子ですが、我々が鉄板付きのテーブルに通されて風向きが変わりました。つまり、少しでも美味しく食べてもらいたいと必死にテーブルを片付けていてくれたのです。「鉄板で食べるのが一番うまいからね!」、「2人でやってるもんで、忙しい時は暖簾も出さずに電気も消しとるんよ。」と。

キッチンに居るのは姉妹と思しきおばあちゃんがもう一人。「旦那さんの反対を押し切って、父親が大切にしていた店を切り盛りしてるのかなぁ」なんて妄想が広がります。

肝心のお味は、とっても旨い。

“おすすめの注文”というのは、お好み焼き(洋風焼き)としぐれ焼き(焼きそばを敷いて焼くお好み焼き)のハーフ&ハーフで、各ハーフの半分にだけチーズを入れてくれる、というもの。各々を半分こすれば4種類の味を2人で楽しめる、という具合です。

甘口めなタレにチーズがいい塩梅で、山芋などのつなぎが入っていない昔ながらの生地で大きめサイズでもペロリ。我々はなんでもペロリな気がしなくもないですが…(笑)

焼きそばにもチーズが入っていて、こちらはソースのコクがほどよく増すくらいの量。そこへ魚粉をふりかけ、香りと旨みとコクが独特のコシがある麺に絡んですごく美味しい。

あっという間に平らげてしまいました。おばあちゃんのキャラクター含め、“昔ながら”っていいなぁと思いました。「また来るね!」と挨拶すると「暖簾も電気も点いてないけどね!」と返ってきました(笑)



お店に入った時に「暖簾を出していない時に入ってくる人、珍しいよ(笑)」と言われましたが、そんな一歩が今回の旅全体で良い流れのきっかけになっている気がしました。



2023.7.15-17 長野山梨静岡で喰い道楽 1日目
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