日本コロムビア㈱

日本コロムビア㈱から発売された鉄道モノレコードで、関沢新一さんが監修されたものを一覧にしました。

関沢新一さんは、脚本家、作詞家、写真家としていろいろな作品を残されました。僕の中では昭和ゴジラの脚本家としてのイメージが強いです。大の鉄道好きで、晩年は写真集の出版や模型のレイアウトなどの活動をされたそうです。

「さらば日本の蒸気機関車」シリーズでは、国鉄路線だけでなく私鉄や専用線にも焦点を当て、当時現役最古と言われたクラウスLX（鉄道省10形）など貴重な機関車が収録されています。装丁や解説書にも力が注がれていて、まさに蒸気機関車への惜別と呼べるものであり、貴重なアーカイブとなっていると思います。

シリーズの録音をされた石田善之さんが書かれた、当時の機材やその後のリマスターについての記事を見つけました。元のページが削除されているようで、たまたまPDFだけがネットに残っているようです。以下にリンクを掲載します。

石北本線常紋信号場のスイッチバック
 御殿場線富士岡駅で旅客列車の到着～発車　ほか
 明知線雀おどしと汽車　ほか
 肥薩線大畑駅を発車する上りと下りのＤ51形
 宗谷本線抜海駅～南稚内駅間(写真)
蒸気機関車サウンドの魅力(録音機材の解説等)

(2023.12.19追記)
1987年に成田―木更津間で運行された、C56160牽引によるSL毎日号の録音をカセットテープで購入しました。企画・制作はJR東日本となっているので公式グッズです(笑)製作が日本コロムビアだったのでここへ追加しました。

(2024.8.26追記)
1970年12月から販売開始されたMASTER SONICシリーズの中に蒸気機関車のLPを見つけました。日本コロムビアが開発した「ノン・ディストーション・カッテイング」装置によってトレーシング歪をなくすように予め逆の歪を加えた信号をカッティングする、という技術です。録音は石田善之さん、企画構成文章は利根常昭さんが担当されています。

LP
【さらば日本の蒸気機関車】

JX-1011	木曽路に汽笛がこだまする
JX-1012	さいはての炭山に車輪はきしむ
JX-1013	奥中山にドラフトは轟く
JX-1014	夕日の北陸路を汽車がゆく
JX-1015	安芸の入り江に煙はたなびく
JX-1016	中国山脈をゆく蒸気機関車
JX-1017	富士の裾野にロッドは高鳴る
JX-1018	冷水峠を越える蒸気機関車
JX-1019	大畑ループを登る蒸気機関車
JX-1020	関西・四国の蒸気機関車
JX-1021	関東山地と東北の蒸気機関車
JX-1022	倶知安峠をゆく蒸気機関車

【ｺﾛﾑﾋﾞｱｻｳﾝﾄﾞﾗｲﾌﾞﾗﾘｰ】

JX-1010	台湾阿里山森林鉄道
JX-1023	峠を越える電気機関車
JX-1032	蒸気機関車オン・パレード

【その他】

GZ-7094	ブルートレイン　夢と憧れの寝台特急「富士」
PS-2002	Railroad:Sounds Of A Vanishing Era
XS-7002～3	動輪　鉄路に生きた男達の詩
GF-7001	蒸気機関車　石田善之録音技術の世界
NCE-7003	MASTER SONIC　レイルウェイ・サスペンス　重連　SLサウンドの極致