明治村2018.12.24


ジョージ9こと富士身延鉄道1形(国鉄1240形)を撮影してきました。

小さくてトコトコ走る姿が可愛いwww
寒かったせいかしっかり煙が見れたし、久しぶりにSLを感じられて大満足。

ジョージ9(ナイン)は公募で決まった愛称です。


このSLについての運行情報などは博物館明治村のホームページをご覧ください。

"博物館"というだけあって、明治頃の建物などが移築されていたり復元されている愛知が誇る(?)テーマパークなんですが、SL関係もなかなか貴重なものが揃っております。

SL2両と客車3両はどれも明治時代のもので、この写真の転車台は尾西鉄道(現名鉄尾西線)で使われていたものを短くして移設したそうです。先日この転車台の不調でSLが運休してましたw


いやはや見事な煙。御年106歳。
老いてなお盛ん、まさに老黄忠…と言いたいところですが、同僚の12号は144歳(笑)


さすがに汽笛の音はかなり厳しい…ような気がしたけど、もともとどんな音だったのかわかりませんw

このお立ち台にはうまく並べば10人以上は入れると思いますし、15分間隔で通るので撮影の苦労はありません。入村料は要りますw


大型蒸気ももちろん好きですけど、小型がトコトコ走る姿は癒やされますねぇ~。

12号と9号の運用に関してスタッフさんに聞いてみたところ、何事もなければ概ね10週間ほどで交代するそうですが、村に電話すれば教えていただけるそうです。当日になって不調になることもしばしばなので当日電話で確認していただくのが一番確実です、とのことでした。



おまけ。

1枚目は静態保存されている尾西鉄道蒸気機関車1号。アメリカ、ブルックス社製。
官設鉄道作業局形式A8系(国鉄400形など)と同形…のはずなんだけど「図説国鉄蒸気機関車全史」によるとA8系は軸配置が1B1。派生機関車もあったって書いてあるからそっちかもしれない。見た限りでは一番前の先輪を後から足したように見えなくもない…。尾西鉄道が購入したA8系はナスミス・ウィルソンのもあるみたいだし、もうちょい調べないとわからないなぁ。

2枚目は12号のオリジナルのボイラー。実は1985年に新製されています。


という感じで、明治村では制式以前のSLが楽しめますw


*12/25追記
尾西鉄道蒸気機関車1号についてこちらのサイトに詳しく書かれてました。
メーカーの出荷前の公式写真まであるとは…驚きです。これを見ると、先輪は改造ではなく製造時からのもののようですね。キャブに関してはかなり改造されてるみたい。なぜこのような軸配置で発注したのかは不明ですが、江若鉄道などでは昭和初期に国鉄から払い下げられたテンダー車をタンク車に改造した例があり、それらが結果的に2B1のタンク機関車になっていることから、そのような需要があったのかも。
また、尾西鉄道はナスミス・ウィルソン社のSLを本務機に据えるつもりだったそうですが、工場のストライキのために到着が遅れ、予備機としてブルックス社に発注していたSLを急遽本務機に格上げして1号にしたそうです。このブルックス機だけでは足りなくて、当時線路の建設遅れでSLが余っていた伊賀鉄道から1両買い取ったんだとか。結局このSLはナスミス・ウィルソン機の到着後、伊賀鉄道に譲渡したそうです。当時の担当者が気の毒になりますw

いやー、国鉄のSLだけでも改番だとか払い下げだとかで追いかけるのに苦労するのに、私鉄は合併吸収とか改造とかいろんな事が絡んで本当に大変(;・∀・)特に私鉄に入線した順に付番されて、その後に製造順に並び替えられたりとかするともう何がなんだか…。最終的に民間企業の工場とか北海道の炭鉱とかで使われてたのをよく保存してたなーとも思いますし。

先達の方々の凄さを改めて感じました。



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