明治村寄付返礼イベント2021.10.16



いつ以来の喫煙SL撮影だろうか…。


今回は、博物館明治村にて開催された「SLオーバーホール基金返礼イベント」に参加してきました。


この明治村には2両のSLが動態保存されています。


先日、高輪ゲートウェイで築堤が発掘されて話題になりましたが、そこを実際に走っていた機関車です。詳細は村のホームページwiki先生をご覧ください。


齢147歳。


そりゃあちこちガタもきます。
40そこそこでもガタガタなんですから。


そのオーバーホールの作業報告会と撮影会が行われました。


報告会は撮影NGだったんですが、その内容の濃さから、「記録しないなんてもったいなさすぎる!」と思ってしまいました。


画像だけが一人歩きをするといらぬ誤解を招く恐れがあるからだそうで、確かにそういった写真が何点かありましたし、いまのご時世を考えると仕方がないかなと思いました。


ですが、すでに継承が途絶えてしまっている技術もあるそうで、今回はベテラン技師さんがなんとか再現できたそうですが、こういった話を公開することで若い世代から興味を持ってもらうことができれば、担い手の発見・育成に繋がり持続可能なものになっていくかもしれないなとも思いました。







続いて撮影会。


実は、オーバーホール後に別の問題が発覚してこの12号は欠席の予定でした。
報告会でその内容を聞いて完全に諦めていました。


スタッフのみなさんが「可能な限りお見せしたい」と動かしてくれました。
感激です。


世界を見渡しても、この機関車と同世代で動いている、ましてお客さんを乗せているものはとても希少なのです。


本当に貴重なんですよ、奥さん。
高輪の築堤を丸ごと移設したっていいくらい(オイ)







そして9号。
通称ジョージ9。
こちらも12号に負けず劣らず貴重な機関車です。


来年はこちらのオーバーホールがあるそうなので、そのときには2両の並び立つ姿を写真に収めたいと願っております。


そういえばこの機関車は、前回のブログで書いた身延線の前身である、富士身延鉄道の出身です。これで某ゆるいキャンプアニメの恩恵を…ちょっと厳しいか…(・∀・)




一連の模様を動画にまとめました。


SL撮影復帰戦ながら、今回は新しくビデオカメラを導入しました。
なるべく軽装にして旅をしつつ撮影する試みです。
手ブレはご容赦ください…orz



とても濃厚な体験でした。
線路に降り立って間近で機関車が見れるというエンターテイメントですね。
報告会の中身をお伝えできないのが実に惜しい。


何せ記憶力が怪しいので、写真で誤解があるのですから、僕のポンコツ脳ではなおのこと不安(´;ω;`)ウッ…


印象的だったのは「古いものを残すのは温故知新のため」というお言葉でした。


明治村のポスター「本物の価値を残す、伝える」を補う言葉でもあると思いますが、とても端的に現代でのSLの存在価値を表しているものだなぁと思いました。


僕は仕事で帳簿を扱う機会が多いのですが、どれだけソフトウェアが進化しても、帳簿の仕組みを理解できていないと仕事の効率化は進みません。
まずは手書きから始める。
これも大きな意味での温故知新なのだなぁと思いました。


何かにつけてぞんざいに扱われるローテクやアナログですが、必ずそこに意味はある。
未来を語るのならまずはそれを知ることから。
そんな一日でした。



147年前、突然の蒸気機関の来日で日本は先進国への道を文字通り走り始めました。

せっかく苦労して造った築堤を埋められるなんて思ってもいなかったでしょうが、147年経ってもお客を乗せて走っているとも誰も思っていなかったでしょう。

僕の背中越しに子どもたちの歓声が聞こえるたびに浪漫を感じずにはいられませんでした。

2168年。

人類に翼が生えていたとしても、陸蒸気は走っているはずです。








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