もう一つのきっかけ


僕がSLを撮り始めるようになったきっかけがもう一つあります。
山口で撮影したC56160の引退です。

大井川で初めてSLを見てから、撮り鉄に興味はあったものの、風景を撮影する空き時間にちょろっと撮る感じでした。山口に行こうと決めたのも萩に行きたかっただけでした。


そんなとき、師匠にDD51を教えてもらい、ふらっと撮影に出かけました。


「なんやこれ、かっこええやん。」(三重弁)


撮り鉄の誕生です。
山口に行くまでの間、貨物列車を撮りまくりました。


貨物列車の情報を漁っていて「C56160やまぐち号ラストラン」のニュースを見つけました。偶然に山口旅行の日程と重なっていました。そこで大井川で見たトーマスの顔面SLの姿を思い出し、撮ってみたくなりました。



C56160とD51200の最初で最後の重連、その前日に有名撮影地でD51200を撮りました。

遠くからでも聞こえる汽笛
山間に立ち上る煙
少しずつ聞こえてくるブラスト音
走行音にRide on
僕の心がMoving on

思わず韻を踏んでしまうほどの高揚感。


翌日、その高揚感のままあの鉄橋に向かいました。
後悔しました。


SLファンは化物か。


SL撮影通算3回目にして激パの洗礼。
身動きがとれないほど屹立する三脚と脚立。
少しでも動けば後ろの人の写角に入ってしまう。
まさにFREEZE。タランチュラ出てこなくてよかった…。

だけど楽しかった。

ちょっと気難しい方とかいろんな意味でダメな人がいるのもわかったけど、それよりもいろんな人と話せた楽しさのほうが大きかった気がします。


この日からSLを追いかける日々が始まったのでした。


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