JS&M 賤機喜美
ジャケットの記載から個人の自主制作と思われるレコードです。「責任者」として賤機喜美さん、製造は東芝となっています。
初めて購入したのはJSM-8で、見つけたときは躊躇ったのですが、個人制作モノへの興味とジャケット裏のデザインに惹かれて購入しました。ロケ地の線路図と対象列車の概要、それに空白を埋めるように写真を配しただけの簡素かつ要点を押さえたデザインが気に入りました。
JSM-1121(4)以降このデザインに固まったようで、製品番号も(Vol.2は不明ですが)列車番号を用いていたのを版数のみにしたりと、制作のコンセプトが固まったように見えます。
録音内容は、併走または添乗による長尺録音をメインに、駅舎や信号場、ロケ地周辺の環境音などを収録していて、当時の情景へ上手に導入し耽溺できるものとなっています。
賤機さんの録音に関しては、TEICHIKU RECORDSの「永遠の思い出 ありし日の蒸気機関車」に収録があり、解説書の記載によるとアマチュア3名(野向敏男、賤機喜美、林崇)による自主制作のようで、各々が録音を持ち寄って選りすぐった1枚のようです。
ご本人については、JS&Mという会社はすでに存在しないようで、「くろがねのみち」というサイトに写真提供をされていたのを見つけました。サイト管理人様に伺ったところ、レコードについては特に知っている事は無くご本人とも音信不通とのことでした。テスト盤の流通を確認したこともあり、マスターテープは失われてしまった可能性が高いと思われます。
(2025.1.28追記)
DOCUMENTARY & DYNAMIC SOUNDSのVol.1である「C62 CLASS DOUBLE HEADING 〝TEINE〟」のジャケット裏に社名であるJS&Mの由来を発見。製作者たちのイニシャルでした。録音YOSHIMI SHIZUHATA、デザインJUNICHI YAMANAKA、写真MAKOTO HASEYA以上の3名。並び順や&の挿入、賎機さんだけ名字なのは、語感を考慮してのことなのか…解説書が無いのでこれはもう永遠にわからないかもしれません。また賎機さん以外のお二方は漢字表記を発見できていないため、どのような人物なのか見当もつかず。Vol.2を手に入れることができたら判ることがあるかもしれません。
そしてVol.1の製造はコロムビアになっていました。シリーズ後半は東芝で、発注先が途中で変わることは自主制作にはままあることのようです。
LP
【DOCUMENTARY & DYNAMIC SOUNDS】
PEP-2 | C62 CLASS DOUBLE HEADING 〝TEINE〟 |
??? | (Vol.2 タイトル不明) |
JSM-105-3 | 「105レ」C62重連の記録② 函館本線“急行ていね” |
JSM-1121(4) | 肥薩線1121レの記録 峠のD51 |
JSM-5 | 奥羽本線矢立峠の記録 あり日のC61 |
JSM-6 | 名寄本線天北峠の記録 96讃歌 |
JSM-7 | 高森線C12 241の記録 裏阿蘇のローカル線 |
JSM-8 | 最期の蒸機急行「日南3号」の記録 壮絶なる青井岳への道 |
【その他】
CORD-10010 | MID NIGHT TRAIN |
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