郡上八幡 2022.12.17-18



何となく一人旅がしたくなって郡上八幡へ行ってきました。

1泊で乗り鉄で雪景色が見れそうなところ…
よし北へ行こう。
今回はそんなユルい感じです。




そもそも前日に馴染みのバーでレコードの話で盛り上がり気づけば深夜。
アナログ好き同士、話の花が大輪なのです。

眠気でぼんやりした頭を引きずるように列車に乗ります。

今回のお供はVoigtlander VITO B。
年明けにニューヨークへ行くことにしたのですが、とある会場の規制が厳しくてレンズ交換できるカメラは須らくNGとのこと。でも観光するのにカメラ無しは寂しい。

「上等だ、フルマニュアルのカメラみせてやんよ」

と謎に気合が入って購入。
露出計も距離計も外付けでSSも1/300まで。おまけに1sが動作不良。
でも可愛いから許す(笑)

専用カバーを脱着できるように加工して、ストラップは千切れそうだったのでパラコードを編んで作りました。長さ調整もできます。

よく考えたら見慣れないカメラの方が止められそうですが。




名古屋からはHC85に初乗車。
短距離なので奮発してグリーン車に乗ってみました。

快適快適。すごく静か。
でもそれはそれで寂しい。
唯一残念だったのは汽笛の音に旅情が乏しく…まぁ警笛ですしね。






美濃太田から長良川鉄道に。
ナガラ500形が唸りをあげております。
なんか既視感のある形と音…ググってみました。

このあたりの私鉄を走っている気動車は、第三セクター鉄道等協議会が制定した標準型車両というもので明知鉄道が最初の導入事例だそうです。エンジンも岐阜4私鉄や天浜線TH1形に採用されているそう。

それで懐かしい感じがするわけだ。

が、何せ音が大きい。
これはこれでうるさい(笑)





「ゆら~り眺めて清流列車」に乗りました。
アテンドさんが解説をしてくれます。

このキャラクターはGJ8マン。
さくらももこさん作のローカルヒーローで、郡上八幡→GJ8マン。
ゆるかわいいw
公式YouTubeがあります(笑)

長良川鉄道、良いですね~。





残念ながら郡上八幡城は休業中。
それはそれで静かな街歩きができて良き。

ぶらぶらと城下町へと向かいます。






映え。

郡上八幡と言えばクラフトジンとアブサンで有名な辰巳蒸留所さん。
こんなお洒落カフェでいただけるとは。

セットの肴がお酒とすごく合う。特にアブサンと一緒にいただいた焼き菓子の味が、アブサンの香りの余韻からシームレスに入ってきてびっくりしました。拘ってるなぁ。

同じくらいシームレスにカレーを注文して新聞を読み始めた地元のおじいちゃんと店員さんのやりとりが、お洒落なんだけど飾らない感じですごく良かったです。





雨が降ってきました。
前夜のレコードトークからいい流れができてて楽しい。

勢いで辰巳蒸留所さんのわさびジンを購入。
こちらは夜のお供に。

それにしても水が綺麗。曇り空でもこの碧さ。
鮎が優雅に泳いでました。…甘露煮かな。




良さげなカフェへ。
窓から吉田川が見えます。
窓際の席では双眼鏡と野鳥のイラストを借りられて、鳥を観ながら過ごせます。

このお店のホットドッグが美味しかった。
というか、いろんなところで明宝フランクを食べられるのが嬉しい。
美味しいんだよなー、明宝フランク。

途中、カメラのカウンターがズレていることに気がついて、予備のフィルムが欲しくなりカメラ屋さんへ。

そこですごく綺麗なContax iiiaに出会ってしまいました。
レンズもメカも「まだまだイケるぜ」って感じ。
そして「2万円安くするからどう?」と。

ナガラ500形なみにウ~~~ンと唸った結果、断腸の思いでお断り。
僕の預金はまだ緊急事態宣言が解除されていないのです。




夕飯は鰻さまをいただきました。
志ら焼を載せたひつまぶしホワイト。初めてみました。

ここだけの話なんですが、僕、志ら焼好きなんです。

もう香りと匂いとオイニーが最高。
まずは何も付けずにいただこうとシャモジをサクッと入れたところ、


鰻さまの下に大量のネギ。


これは事件。大事件。
もはやテロ。ネギテロ。
ネギトロ?

昔むかし、ネギで嫌な思いをしたので苦手なのです。
さすがにこれは…食べられn…あれ、美味しい。

美味しいですごめんなさい。

わさびでネギの匂いを消してあげると普通に食べられました。
郡上味噌?の薬味も美味。やはり鰻さまは至高。

その後、宿でだらだらジンをいただいて就寝。
昔ながらの民宿旅館といった風で落ち着きました。




朝起きたらこの景色。

降りすぎよ、あなた。
トビが体を寄せ合って日の出を待っています。




がんもどき、うますぎワロタ。
そして本当に出た鮎の甘露煮(笑)
川魚の甘露煮って美味しいですよね。





吹雪いたり晴れたり。

少し早めに宿を発って町をぶらぶらしていると、外国人の男性に写真を撮ってほしいと頼まれました。一人旅にしては軽装だなぁと思って訊ねてみると、ベトナムから日本に帰化して郡上で働いているそう。「母国の誰かに雪景色を見せてあげたいのかな」と気がついていつもより丁寧に撮りましたw

そして、ついにチャンスが訪れました。
水曜どうでしょうでニャンさんが歌っていたあの歌を披露する時が。
ここぞとばかりに得意げに「ベトナムの歌を知っているよ」と。

べぇとな~む、ほーちーみーん
べぇとな~む、ほーちーみーん

微妙な空気が流れました。






そのあと列車の時間まで昨日のカフェでまったりしました。
運が良ければカワセミも観れるらしい。

ぎふ旅ポイントというクーポンをもらったので、駅舎カフェでお昼を買ってから帰りの列車に乗ろうと思ったらギリギリで…というか全然アウト。
ホームに出ると同時に列車のドアが締まりました…が、駅員さんが「乗るの?いいよ」と開けてくれました。ありがたい。

駅舎カフェのおばちゃんがこれまたのんびりでw
でもそれが良い。別に列車を逃したって帰れますし。
次は2時間後だけど(笑)





一晩でこれだけ積もってました。





帰りの列車は特に決めておらず。
美濃太田で少し待ちキハ85に乗りました。

結構速く置き換えが進んでるからこれが最後かも。
なんていう哀愁に浸らせないほど揺れる揺れる。
そういうアトラクションかよっていうくらい(笑)

でもやっぱり、降りたときのアイドリング音だとかドアの音だとか、無くなると思うと寂しいものですね。






今回は雪景色がメインだったんですがフィルムはほぼ全滅。
スマホで保険かけといて良かった。

これを見る限り爪からフィルムが浮いて空巻きを起こしたようです。
原因はわかりません。
カメラに異常は無いし、記憶してる撮影枚数を考えると明らかに36枚を超えている。
カメラのカウンターをちゃんとしておけば途中で気がつけたかもしれませんが…。

まぁそういう持病があるかもしれないカメラということで再テストですね。
ちゃんと撮れたものに関してはさすがSkoparという色ですし、気に入りました。




郡上八幡はすごい良かったです。雪景色も見れたし。
車の運転してると厄介に感じがちですけど、やっぱり日本の冬は雪ですね。

お城が再開して観光バスが入るようになるとまた騒がしくなるでしょうが、観光列車ながらにも乗ってみたいですし、また行きたくなりました。

2022年はこれが最後の旅かなぁ。










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